ACM JAPAN CENTER NEWS LETTER VOL.9
November 30th, 2016
ACM - NGPT - JAPAN

ACM日本支部は毎月10日、20日、30日にニュースレター
「ACM日本便」の配信しています。
おはようございます!

明日から12月ですね。

参加者の方の相応しい級を分かりやすく探せるよう、
ACMの楽曲ライブラリーを独自に日本支部でまとめてみました。

ログインのページより、
中央部分『楽曲ライブラリー』内
【アリソン・ライブラリー】にアクセス頂けます (^^)

本日もどうぞよろしくお願いいたします。
<  質問の回: その1>

今回と次回は、こちらに届いているギルド試験に関する質問にお答えしていきます。

< 検定の級について >

*指導者の方の多くは、参加者の方の相応しい級の選択で頭を抱えている事とお察し致します。


Q. 1 ギルドの基本級を見ると、 大まかな区別(初級、中級等)あるのに、さらに細かくA,B,Cと別れていますが、どうしてでしょうか?

A. ギルド試験にはElementary (初級)、Intermediate (中級)、Preparatory(上級)他、
大まかなレベルが存在し、各レベルを簡単に説明すると、以下のようになります。

Elementary = 初級:始めたばかりの方 〜 クレメンティのソナチネOp.36 No.1
Intermediate = 中級:クレメンティのソナチネOp.36 No.2 〜 古典ソナタ
Preparatory = 上級:古典ソナタ 〜 ショパン、バルトーク、チャイコフスキー
Preparatory = 上級:古典のソナタを始め、ショパン、バルトーク、チャイコフスキーなどの楽曲の難易度
Collegiate = 特別級:リストのラ・カンパネラ、 プロコフィエフのソナタ同等の難易度
Artist = アーティスト:ベートヴェンのソナタOp.101やラフマニノフのピアノ協奏曲

そしてこのレベルをさらに細かくA、B、C、D、Eで区切り、
『級』が作られています。

ギルド試験に参加する際、参加者は全員IMMTというACMがピアノを学ぶ上で大切だと考える技術演奏を必修で演奏しなくてはいけません。

ご質問頂きました内容と繋げて考えてみますと、
細かく分かれた級の相違点は、
主にIMMTの演奏内容の詳細が異なる事だと思います。

各級スケールを演奏する際のオクターブの数及び
指定の演奏テンポが異なります。
片手演奏でよかったり、両手でなくてはいけなかったりします。

各級のIMMTの詳細の確認方法ですが、
ACM米国公認指導者の方は、
ACM日本公式サイト『ログインページ』より
【レベル別IMMT詳細】をクリックすると入手していただけます。

ACM登録指導者以外の方で、IMMTの演奏内容サンプルをご覧になりたい方はお気軽に日本支部までお問い合わせ下さい。


Q.2 相応しいエントリーのレベルを選び方で少々混乱しています。

A.文章を通してどこまで的確に伝えられるか自信はございませんが...以下の例を一つの参考としてご紹介致します。


< Example >

参加者の方が『ショパン、ノクターンOp.9 No.2』を演奏予定だとします。

ACMライブリーによると、
Chopin Nocturne E flat major, Op.9 No.2はPA-PBが相応しい級とされています。

(*ACMライブリーはACM日本公式サイト内ログインページよりご覧いただけます*見つからない方はご連絡ください。)

        ⬇︎
      
     楽曲:PA -PB 級


        ⬇︎

IMMT:PA と PBのスケールとカデンツの内容を確認

(ギルド試験当日、参加者は全員IMMTと呼ばれる(スケールとカデンツ)を演奏する曲と同じ調性で演奏しなくてはいけません。PreparatoryのIMMTの共通点は楽曲と同じ調性のスケールを両手演奏で4オクターブ行うことです。各レベルによりスケールのテンポが異なります。)


< PreparatoryのIMMT:スケール詳細 >
  
> ショパンのノクターンはE flat Majorですので、
E flat Majorのスケールを下のテンポで4オクターブ、両手で演奏します。

PA: M.M ♩=72 (16分音符) 
PB: M.M ♩=80 (16分音符)


参加者の方の日頃のレッスンや学びの様子を参考にしながら、
参加者にとってPA が良いか、PBが良いかを判断します。

尚、エントリーレベルの判断のアドバイスや確認等、
日本支部でお手伝いができる事がございましたら、
いつでも連絡をしてください (^^)



Q.3 毎年参加する場合、受験級は上がっていかなくてはいけませんか?

A. 『以前参加した級と同じ級での参加』そして『以前よりも級を落としての参加』はACMの規定で認められています。

今回同じ級で参加を検討している女の子がいますので、参考までに彼女の現在の状況をご説明します:

今年高校受験を控えている現在中学3年生の女の子は、夏頃から塾が忙しくなりピアノには月1回「鍵盤に触れて、音を出してストレス発散!」という気分でレッスンに来ています。姉妹でピアノ教室に通われているので、妹にギルドのお便りを渡しました。すると後日お母様より「お姉ちゃんの今の曲の頑張りを残してあげたいのだけれども、3月のギルド間に合いますか?」という内容の連絡が入りました。そして続いて「現在はしっかりと曲を仕上げられる精神状態と環境ではないけれど、本人は参加したい気持ちがあります。でも、来年の方がいいですか?」

いろいろな状況の参加者の方がいらっしゃいます。
本人や保護者の方が同じ級(もしくは前回よりも低い級)で受検する事に理解を示している場合、問題ありません。



Q. 4 成人の生徒さんの級の決めかたで質問です。趣味でピアノを続けて今ショパンくらい弾ける人は、級はPrep, Collegiate, Artistのどれが相応しいでしょうか?

A. ギルド試験の参加に年齢制限はございません。(しかし年齢制限は特別賞での参加に適応されます。特別賞→ こちら従って、EA級で参加する方には年齢関係なくEA級の試験内容が適応されます。

ご質問にありました "ショパンが演奏できるレベル”ですが、楽曲の難易度によって相応しいレベルが異なりますのでこの場で「これです!」と申し上げるのは難しいです。しかし、Elementary Level(初級)での参加は相応しくないのではないかと思います。


エントリーレベルに関してご質問がある際は、
ACM日本支部に演目のサンプルをお送り頂けますとお手伝いいたします。

こちらでアドバイスしかねる内容でしたら、後日、テキサス本部に電話をしACM本部のカリキュラムコーディネーターに伺いますのでご安心ください (^^)

さてさて、先日世田谷区の新谷先生とのお話の中で「ショパンの雨だれがある教材の"初級"に載っていた」との内容のお話を伺いました。面白い内容だと思いましたので近いうちに内容を膨らませてみたいと思います。




次回も質問の続きをお答えしていく予定にしております (^^)



本日もお読み下さいましてありがとうございました。
< REVIEWS REVIEWS REVIEWS >

Title:Write, Play, and Hear Your Theory Every Day! Book 1

出版社:F.J.H Pianist Curriculum

Level: Beginning
サンプル: こちら

ギルドノートで紹介された理論のワークブックです。私自身、アメリカで育ったので生徒としてアメリカの音楽理論のワークブックの取り組みにくさを経験しました。

多くのワークブックは先生の説明がないと内容を理解できない物ばかりで、一人でやるには難しい=わからない=やらない。

実はこの教材も先生の説明なしでは少々取り組むのは難しいところが何箇所かあると感じていますが、今までのワークブックにはない「フレンドリー感」があります。理論の説明があり、練習問題、ear training、 クラッピング、音楽用語と内容は満載で 1)ごちゃごちゃしていなく、2) 古臭くない、3)見やすいです。

日頃英語で勉強している生徒さんには是非オススメしたいワークブックですが、指導者としてはもう少し練習問題が載っているとさらに良い。。。思ってしまうことは否めません。

< REVIEWS REVIEWS REVIEWS >

Title: 5 Finger Joplin Rags

出版社:Alfred

Level: Beginner?
サンプル: こちら

ギルド・ノートで紹介されていた、タイトル道理「5本の指で弾ける、ジョプリンのラグタイム」です。ジョップリンの楽曲が10曲集録されていて、全ての曲はメロディーのパートと伴奏のアレンジで連弾譜となっています。

タイトルにある「five fingers」という意味は「簡単に弾ける」という意味で捉えていただければと思います。

the entertainerやディズニーランドで流れているthe easy winnersは子供達に人気でした。楽しくシンコペーションが学べるかもしれません。(^^)
< How Do You Say in English ? >

音符

Answer: notation
米国ギルド・ピアノ検定
〜アメリカで歴史あるピアノ検定を東京で〜

2017年3月開催
会場:目黒区柿の木坂 スタジオ・サーカス

申し込み締め切り日:
2016年12月11日

詳細は日本公式サイトへ
ご不明点はお気軽に日本支部へお問い合わせください。
ACMに指導者登録をご希望の先生は、お気軽に info@pianoguildjapan.com までご連絡ください。アメリカの規定に基づき、御加入時期に関係なく日本のピアノ指導者の方にはインターナショナルメンバーシップ会費$120(2016年7月1日〜2017年6月30日まで)がかかります。
< ギルドへ向けて 〜 the Yamada School of Music in Tokyo ~ >

寒いですね。

毎年恒例...
半袖で冬を過ごす半袖族の子供達が登場しています。

彼らの好きな食べ物を聞くと
カレーやグラタン、
温かいものばかりで笑ってしまいます。

当ピアノ教室のメールボックスには最近保護者の方から

「さっき、子供がギルドのお手紙出してきました〜!
今年もやりまーす!」

というように、
参加宣言が送られてきたりします。

しかし中には

「うちの子ピアノ始めて間もないですが、参加できますか〜!?」

というメールも届きます。

我が家には年末に2歳半くらいになる子供がいます。
次回のギルドの時は3歳半を過ぎている予定です。
なので是非EAでデビューさせてみようと思っています (^^)

年齢に関係なくEAレベルで参加できる事を証明するため、
(35歳)は年明けからキラキラ星を練習しこの度3月に挑みます。

皆さんはいかがですか?
< セミナーのお知らせ >

            第1回の開催日は本日です (^^)

           会の成功をお祈りしております!

ACM日本支部の指導者をご紹介していただいています。

< Plaza Homes >

Plaza Homes (日本語 )
Plaza Homes (英語)
ACM日本支部の指導者をご紹介していただいています。

< Tokyo Mothers Group >

Toko Mothers Club: Activities for Kids

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