ACM JAPAN CENTER NEWS LETTER VOL.1
September 10th, 2016
ACM - NGPT - JAPAN

米国ピアノ教師のNPO,
ACM日本支部は毎月10日、20日、30日にニュースレター
「ACM日本便」の配信をスタートしました。
< はじめに >

おはようございます!

米国ピアノ教師団体、ACM日本支部です。この度は、ACM日本支部に登録してくださった先生方、ありがとうございます。そして私たちの活動やギルド試験に興味を持ち「ACM日本便」にご登録してくださった方々、初めまして!

ACM日本支部は、アメリカのピアノ教師の団体として日本で唯一、アメリカに本部を置いて活動しているNPO団体です。本日より配信されるニュースレーター「ACM日本便」は日本のピアノの先生に...海外より帰国したピアノの先生に...これからアメリカに音楽留学を考えている方々に...今現在ピアノを学んでいる方やその保護者の方に、アメリカのピアノやピアノ教育を身近に感じられるものになればと思いながら、ACM日本支部が作成しています。

毎回何か1つでも、ヒントや発見をご提供出来れば...と思っています。
各回ご満足いただける内容にはならないかもしれません。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

さて第1号は初回号らしく
ACMのご紹介からスタートしたいと思います。
どうぞお付き合いください 。
< 第1回:ところでACMって?ピアノ、ギルド検定って? >

「先生が代表しているACMってなんですか?」と聞かれた時に

「アメリカの、ピアノ教師の、NPO団体です」と答えています。


私がACMを説明する上で重要だと思うポイントは3つ...

1)NPO団体だということ

2)ピアノ教師の為の団体だということ

3)本部はアメリカにあるということ

本日は米国ピアノ教師のNPO団体ACMがどのような活動をしているのかを
1つ目のポイント "NPO" という言葉からスタートし
団体と米国ギルド・ピアノ検定試験についてご紹介します。

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突然ですが、
NPOの意味....ご存知ですか?


ここでちょっと、
英語の時間です。


NPOとはNon-Profit Organizationの略(アクロニム)です。

「Non-profit」とは利益がないという意味で、

最後に「Organization=団体」という単語をくっつけて...

「NPO=非営利団体」の完成です。



非営利団体と聞くとなんだか...
良いことをしている団体のような...印象を受けます (^^)



ところでACMは何を非営利で行っているのでしょうか?

           ↓

「米国ギルド・ピアノ検定試験」の開催です。



米国ギルドピアノ検定試験は1929年にアメリカのテキサス州で始まりました。ギルド試験を主催するACMの設立者、イリル・アリソン教授は当時テキサス州、ハーディーシモン大学の音楽専科の学部長を務めながら、自らもピアノの指導に携わっていました。

そしてアリソン教授は日々のピアノレッスンを通して「子供達が目的を持ってピアノのレッスンに励む機会を!」という思いで、第1回目のギルド試験を開催しました。1929年の第1回目のギルド試験の参加者は45名だったそうです。2017年度、ギルド試験は通算88回目の開催を迎えます。45名でスタートしたギルド試験は今では毎年11万以上が参加するピアノ検定へと成長しました。

さて、少し話をずらします。

「ヨーロッパ、ピアノ」や「ヨーロッパ、クラシック音楽」と聞くと、
日本の方は「クラシックの本場!」という印象をお持ちだと思います。

しかし「アメリカ、ピアノ」となるとどうでしょう。
「...う〜ん、ジュリアードしか...」や「ジャズ?」という方が多くいらっしゃいます。

「アメリカ、ピアノ」.......... う〜ん。



ギルド試験の受験者の中には、
子供の頃のヴァン・クライバーンの名前があります。
言わずと知れたアメリカを代表するピアニストです。

ヴァン・クライバーンは1934年、ルイジアナ州で生まれ6歳の時にテキサス州に引っ越します。ピアノの腕に磨きをかけ、当時ニューヨークにあった音楽芸術研究所 the Institute for Musical Art に進学します。このthe Insitute for Musicial Artは後にジュリアード音楽院と呼ばれ、皆様がご存知の通り、アメリカを代表する音楽院となりました。

1958年クライヴァーンが23歳の時、モスクワで第1回チャイコフスキー国際コンクールが開催されクライヴァーンは見事ピアノ部門で優勝します。優勝後アメリカに帰国すると、アメリカ中が彼の快挙を喜び、ニューヨークでは優勝パレードが行われました。集まった数、10万人。クラッシクの音楽界でコンクールに優勝し、クライバーン程国民から称賛された人物は過去にも今にもいなのではないかと言われています。しかしどうやら、アメリカの称賛は、彼の音楽の芸術的快挙を喜ぶものと当時に、アメリカと当時のソビエト連邦との政治的背景も手伝っていたようで、アメリカのTime紙は「クライバーンがモスクワを制した!」という内容の記事を載せていたとの事です。

そしてこのチャイコフスキー国際コンクールでの優勝をきっかけに、クライバーンのお母様はクライバーンの名前を掲げたアメリカで開催する国際的ピアノコンクールをスタートする事にします。当時、クライバーン家と仲の良かったACM設立者のアリソン教授はこのヴァン・クライバーンピアノ国際コンクールの立ち上げに携わりました。

さて、10年ほど前のNew York Timesの記事に
クライバーンはコンクールの審査員という立場になる事を望んでいない...
という内容のインタビューがありました。

その理由は....


「演奏者にはランクをつけたくないから......」

しかし、私は友達とその記事を読み

「え~〜〜自分の名前の国際コンクールあるじゃん!」


優れた音楽家の発想は理解しがたい...
と突っ込んでいました。
(ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールは、お母様がスタートしたという事を知った時に、腑に落ちました......)

すっかり話がクライバーン寄りになってしまいました。


さて、ACM設立者イリル・アリソンは設立当初の挨拶文に
「ギルド試験に参加する事が、生徒にとっては日々のピアノに向かう励みとなり、目標無きピアノレッスンの防止をしたい」と書いてあります。

88年前に書かれた文章ですが、
今も昔も、目標を目指す事で人は成長し、
同時に常に指導する側も目標を持って挑む事の大切さを説いている気がしました。

ACM設立当時の1929年。
アメリカではどういた子供達がピアノの個人レッスンを受けることができたのでしょうね。

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第1回はNPOという単語から始まり、
最終的にギルド試験経験者 ”クライバーンの話”となってしまいましたが...

第2回は2つ目のターム
「ピアノ教師の集まり」からACMの活動及び
ギルド試験についてお伝えします。
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       < 帰国の先生に聞いてみた「日本ってね......」>


「演奏する場所を探すのが大変」

春にお会いした先生がおしゃっていたのがとても印象的だったので本日シェアしてみました。

確かにアメリカはコンサートやリサイタル、
いろいろな意味で日本よりも"身近な存在”だと思います。

演奏会が行われる場所はコンサートホールに限らず、
教会、ピアノ屋さん、老人ホーム、時には学校の体育館etc....


ハワイの時に老人ホームで演奏すると必ず
「よく曲を覚えてられるね〜。すごい記憶力!羨ましい!」
と言われていました (^^;) 場所だけに複雑...

私が知らないだけで、
皆さん上手にリサイタル等開催いていらっしゃると思いますが、
アメリカの方が場所を確保するのが簡単な事は確かだと思います。

宝くじが当たったら、
ACM日本支部で演奏できる場所作ります!

< How Do You Say in English ? >

ト音記号

Answer: Treble Clef
米国ギルド・ピアノ検定
〜アメリカで歴史あるピアノ検定を東京で〜

2017年3月開催
会場:目黒区柿の木坂 スタジオ・サーカス

申し込み締め切り日:
2016年12月1日

詳細は日本公式サイトへ
ご不明点はお気軽に日本支部へお問い合わせください。
ACMに指導者登録をご希望の先生は、お気軽にinfo@pianoguildjapan.com までご連絡ください。アメリカの規定に基づき、御加入時期に関係なく日本のピアノ指導者の方にはインターナショナルメンバーシップ会費$120(2016年7月1日〜2017年6月30日まで)がかかります。
< ギルドへ向けて 〜 the Yamada School of Music in Tokyo ~ >

夏休みが明け、当ピアノ教室の子供達は12月に開催される発表会へと動き始めました。

発表会の練習と並行して行われているのが、ギルド試験で必修の音階とカデンツの練習です。

過去2年「オレ、音階もカデンツも嫌いだ!」と言って、音階とカデンツの練習を先延ばしにしていた子がいました。はい、皆さんのご想像どうりこの子は試験前の数週間のレッスン、課題曲の手直しをする時間がないくらい、カデンツと音階の練習をする事に。この子から学び、2年前から日々のレッスンに音階とカデンツを生徒全員に取り入れています。習慣づけると皆んな音階、パラパラ;カデンツ、チャンチャン。

45分のレッスんで基礎に費やす時間2分くらいで演奏します。

皆さんはいかがですか?

< Review Review Review >

タイトル:Disney at the Piano
出版社:Hal Leonard

14曲のディズニーソングがピアノソロ演奏用に素敵にアレンジされています。ディズー好きの生徒がいらっしゃる先生にオススメです。

Level:Intermediate
サンプル: こちらから

曲目:the Bare Neccessities, Beauty and the Beast、Candle on the Water, Circle of Life, Color of the Wind, A Dream is a Wish Your Heart Makes, Friend Like Me, God Help the Outcasts, It's a Small World, Mickey Mouse March, Once Upon a Dream, Under the Sea, Where Do I Go From Here


☆楽譜の勉強会の際にお持ちいたします。
< ACM Fall Book Order 2016 >

ACM日本支部のメンバーの方を対象としたアメリカからのBook Order(楽譜の輸入)を9月15日から9月25日の間受け付けます。オーダー方法はACM指導者の方へ別途メールを送信いたしますのでしばらくお待ちください。



楽譜の勉強会:

今回のBook Orderでは過去3回のACM会報誌、PIano Guild Note内”REVIEWS REVIEWS REVIEWS"で紹介されたアメリカ楽譜を取り寄せます。楽譜が到着し次第、楽譜の勉強会を行いませんか?詳細は近日お知らせいたします。

< ACM日本支部より イベント情報 >


☆ トルーシュ亜紀子先生が総監督を務めるイベントのお知らせ ☆

ACM日本に所属するTrush Music Studioのトルーシュ亜紀子先生が総監督を務めるPerforming Pet Productionが10月1日(土曜日)武蔵野スイングホールで「バラードとロマンス」〜詩人が語る森と湖畔の物語〜」というコンサートを行います!
当日は「シューマン、森の情景」「ショパン、バラード4曲」をナレーターを通してわかりやすく説明しながら、スライドで買い絵画やイメージを紹介します。小学生以下の子供さんもご入場いただけるようです。

是非芸術の秋を、「バラードとロマンス」〜詩人が語る森と湖畔の物語〜」と共にスタートしてみてはいかがですか?

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『バラードとロマンス』 〜詩人が語る森と湖畔の物語〜


【 Performing Pet Productionによる公式サイト 】
こちらをクリックしてください



日にち:2016年10月1日(土)
場所:武蔵境スイングホール 東京都武蔵野市境2−14−1
開場:14:00 開演:14:30

チケット:一般自由席(前売り)3500円 一般自由席(当日券)4000円 

学生 2000円 子供(小学生以下)500円

お問い合わせ先
Performing Poet Production 

パフォーミングポエットプロダクション
TEL & FAX 0422-38-8854  



ACM日本支部の指導者をご紹介していただいています。

< Plaza Homes >

Plaza Homes (日本語 )
Plaza Homes (英語)
ACM日本支部の指導者をご紹介していただいています。

< Tokyo Mothers Group >

Toko Mothers Club: Activities for Kids

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